ナースエイド(看護助手)は、医療チームの重要な一員として、患者の日常生活のサポートや基本的な看護ケアを提供します。
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こんにちは!ぴたです!
今回は、ナースエイド(看護助手)として働くなら、「これだけは知っておくべき必要な基礎知識20選」を紹介します!
・ナースエイド(看護助手)に必要な基礎知識20選がわかる
ナースエイド(看護助手)として働いてみたい方や、今ナースエイドとして働いている方の参考になれば嬉しいです!
それでは、さっそくみていきましょ〜!!
1.患者の基礎的な身体ケア
ナースエイドの主な仕事の一つは、食事・入浴・排泄などの日常的なケアの提供です。
食事は誤嚥をしないように介助や見守りをします。
入浴では常に危険が伴います。
風呂場はそもそも滑りやすいので転倒リスクは高くなりますし、入浴中も何が起こるかわかりません。
特に起こりやすいのが、患者が入浴中に意識を失うことです。
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私も実際に経験したことがありますが、こちらが落ち着いて対応することが重要です!
そういった場面に遭遇した時の対処方法は必ず知っておかなければなりません。
最近は少子高齢化が進んでいるので、どの病院も高齢の入院患者が多いです。
高齢の患者さんは1分1秒を争うこともあるので、病院の対処方法をしっかりと理解しておきましょう。
2.バイタル測定と記録
病院では、バイタル(体温・血圧・脈拍・呼吸)測定は看護師がおこなうので、ナースエイドがやることはほとんどないです。
しかし、数値がこれくらいだと重症など、知っておくと役に立ちます。
朝礼では、重症(例えばモニターがついているなど)の患者さんをスタッフ全員で周知します。
何かあれば、すぐ近くのスタッフが対応できるようにするためです。
ナースエイドもモニターを見て、
![ナースエイド](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6432-150x150.jpeg)
今の数値はこのくらいか…
と把握できると、より良いと思います。
将来、職場を変えて介護施設などで働きたいと思うなら、バイタル測定は介護士がおこなったりするので、測定方法も知っておくといいです。
3.感染予防とそのコントロール
感染症は手から移る感染経路が1番多いです。
そのため、手洗いの重要性は理解しておかなければいけないです。
手洗いの基本は流水+石鹸+ペーパータオルです。
それから、PPE(個人防護具)の正しい付け方や使い方も感染予防では大事です。
PPEは感染を広げないという事と、自分の身を守るという事、2つの意味があります。
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4.応急処置の基礎
緊急事態が起こった時、近くに看護師や他のスタッフがいなかった場合、
応急処置の知識が無いとただ見守るしかできません。
緊急事態では1分1秒を争います。
基本的な応急処置の知識と技術を身につけることで、重症化を防いだり、最悪の事態を免れることもできます。
5.コミュニケーションスキル
ナースエイドは病院内を動き回るので、たくさんの人と関わりを持ちます。
患者さんやその家族はもちろん、看護師とも密接に関わりますし、リハビリやME(臨床工学技士)、放射線技師などの医療チームとも関わったりします。
こんな風に言われると、
![ナースエイド](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6252-150x150.jpeg)
なんだか関わる人が多くて人間関係大変そう…
と思われるかもしれません。
でも意外とそうでもないです。
ナースエイドは、基本的にあちらこちらに動き回るせいか、
医療チームの人達からは
![医療チーム](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6445-1-150x150.jpeg)
いつも忙しそうだけど頑張ってるね!
なんて声をかけてくれることも多いです。
コミュニケーションスキルは、
ナースエイドとして働いていると勝手に身につくような気がします(実体験として笑)
6.医療倫理と患者の権利
ナースエイドはとにかく仕事量が多いです。
常に走り回っています。
そのため、患者<<仕事
というように考えることが多くなりやすいです。
正直、効率を考えて動かないと、
ナースエイドの仕事量は時間内に終わることはほとんどないと思います。
そんな中でも忘れてはいけないのが、
患者さんの尊厳やプライバシー、権利を守るということ。
どんなに仕事が忙しくても、
患者さんにはそんなこと、1ミリも関係ないんです。
患者さんの尊厳やプライバシー、権利を守りつつ、
いかに自分たちが時間内に仕事を終わらせられるかが大事です。
7.栄養学の基礎
病院ではもちろん調理担当の人たちが朝食・昼食・夜食を準備します。
その人の健康状態を把握して看護師と医師が食事を調整し、必要であれば食事介助を行うのがナースエイドです。
時々、病院食をスタッフで食べてみて、
食べやすいか
味付けの濃さ薄さはどうか
食感はどうか
などSTさん(言語聴覚士)と話し合う時があります。
塩分摂取量が決められている患者さんに
![患者](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6421-150x150.jpeg)
こんな薄味の食事なんか、食べられたもんじゃない!もっと味を濃くしてくれ!
と言われることがあります。
そういった場合、
![ナースエイド](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6252-150x150.jpeg)
はい!わかりました!
なんて、絶対に言ってはだめですよ!
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なぜ、その
・塩分摂取量が決められているか、
・どのくらいの塩分が適量なのか、
・この病気にはこの食事形態が適切か、
その辺を把握しておくと
患者さんにそう言われた時に、スムーズに答えることができます。
8.モビリティ(動きやすさ、機動性)と体位変換
高齢化が進み、入院患者の多くが高齢者を占めています。
そのため、転んで骨折した場合、
回復にはかなりの時間がかかったりします。
骨も脆くなっているので、
転ぶ前と同じように動こうとすると
すぐにボキッといってしまいます…
安全な移動や起き上がる時の動作、
それから体位変換の方法はきちんと学ぶ必要があります。
移乗の仕方や正しい体位変換の方法を学ぶことで、患者さんへの負担も軽くなるのはもちろんのこと、
自分たちの体の負担も軽減します。
9.慢性疾患の管理
ここ、結構重要なんですけど。
高血圧や糖尿病患者さんって食事が決まっていたり、食事前にインスリン注射を打ったりしなければいけません。
朝昼夜の食事の配膳もナースエイドの立派な仕事なんですが、
よくあるのが、こういった慢性疾患の患者さんへの食事の配膳ミスです。
特に、インスリン注射を打つ前に患者さんに食事を配ってしまうケース。
看護師だけが把握していても、看護師も常に忙しいので一緒に配膳に回れない場合も多いです。
しっかりと自己管理ができる患者さんには食事を配ってしまっても、
![患者](https://pita-life.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
俺、まだ注射打ってないから
看護師さん呼んできて〜
なんて教えてくれることもあります。
なんなら、「食事、(注射打つまで)食べないから置いといてくれ!」と言う患者さんも中にはいます。
が、みんながみんなそうではないので、
1番はインスリンを打ってから食事を配膳するがベストです。
どの患者さんが対象なのか、
これは看護師だけではなく、ナースエイドもきちんと把握しておく必要があります。
10.在宅ケアの基礎
ナースエイドは、患者さんの身の回りのお世話をするのが仕事です。
患者さんも入院したての頃は、
色々とできないことも多いので、その分こちらも手助けします。
日が経ちだんだんと回復してきたら、
元の生活に戻れるようにサポートしていくこともナースエイドの大事な役割です。
「入院中くらい甘えさせてほしい」と言われることもありますが…
退院したあと、家で生活できないと困ってしまうので、
手助けはほどほどに、できることは時間がかかっても自分でやってもらう。
それを見守ることも重要です。
11.老年看護の基礎
老年期とは、一般的に高齢者と呼ばれる世代のことです。
ここでもやはり高齢化社会の影響が大きく、入院患者さんの多くは高齢者が多いです。
高齢ゆえの健康問題はいくつかあります。
①加齢による機能の低下
②長年の生活習慣による疾病の増加
など。
例えば、①だと五感の機能が衰えてきます。
筋肉などの身体的機能も衰えます。
②だと、糖尿病や高血圧などがあります。
こういった老年期の看護の基礎知識は持っていて損はないです。
12.認知症ケア
長生きする方が増えるにつれて、認知症を発症する患者さんも増えています。
ケアする側が認知症を理解して接していかないと、お互いがしんどくなります。
認知症は人によって色々な症状が出ます。
例えば、
食事を食べてしまったことを忘れて
![患者](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6420-150x150.jpeg)
いつになったらここの病院は食事が出されるんだっ!!
早くもってこい!!
と怒る人もいます。
逆に、食べることを忘れてしまい、
食事が目の前に来ても自分で食べる気はなく、
介助をしても口を開けない人。
他にも、昼間によく寝てしまい、夜になるととにかく徘徊が激しくなる人。
怒りやすくなる人。
何度も何度も同じことを繰り返し言う人。
様々です。
こう言った認知症の患者さんと、どうやったら上手く接していけるかが重要です。
認知症は今では身近な病気です。
しっかりと理解しておきましょう。
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13.ストレスマネジメント
患者さんは常にストレスや不安をかかえています。
なので、患者さんにとって身近なナースエイドは、そのストレスや不安をぶつけられることはよくあります。
よくあるんですが、それに耐え続けているとこちらの精神が病みますほんとに(笑)
なので、自分自身と患者さんのストレスを認識した上で、
円滑なコミュニケーションを図れるようにすることが大事です。
14.安全な薬物管理
病院では、薬の投与ができるのは看護師や他の医療職なので、ナースエイドはしません。
しかし、薬の管理という面では、少し関わることもあります。
ナースエイドは看護師から指示されたら、必要な薬品を取りに行くという仕事もあります。
指示書を受け取り、薬局へ取りに行き間違っていないか確認後、
直接看護師に渡すか、指定された場所に間違いなく置く。
中には開封した時点で期限が決まるものや、冷蔵保存しなければならない薬品もあるので、ナースエイドも安全に薬を取り扱わなくてはいけません。
15.衛生管理と環境整備
病院では、掃除専門や、リネン専門の業者を雇っています。
なので、基本的に病院は、清潔が保たれています。
しかし、そういった掃除専門業者がやらない所の細かな掃除や、安全な環境整備をするのもナースエイドの重要な仕事です。
ナースステーションのテーブルや談話室のテーブルや椅子、手すりや患者さんの部屋の環境整備など、
仕事内容をあげればキリがないくらいですが、
安全と生活を保つためには毎日の掃除と環境整備が必要です。
16.基本的なリハビリテーション
病院では、リハビリ専門の理学療法士が患者さんのリハビリを行います。
なので、ナースエイドがリハビリをすることはないんですが、例えばトイレ介助をする場合、
今まで車椅子でトイレまで誘導していた患者さんを、
「今日から歩行器を使いながら誘導してください」などと、リハビリ担当から言われることがあります。
そういった場合には、
患者さんにきちんと説明して、
「リハビリのためなので歩行器を使って頑張ってトイレに行ってみましょう!」と見守ります。
そういった基本的なリハビリテーションの知識はつけておきましょう。
17.患者の精神的サポート
これは、ナースエイドの大きな仕事の一つだと私は思います。
ナースエイドとして働いている限り、患者さんに関わらないことはないです。
そして、入院患者さんは特に、精神的にも感情的にも不安定な状態のことが多いです。
慣れない入院生活に、初めての手術が控えていたり…
そういった人たちの心の支えになるのがナースエイドなんです。
正直、看護師よりもナースエイドの方が患者さんのことに詳しくなりやすいです。
それは、看護師は基本的にA・Bとチームに分かれて半分ずつ患者を受け持つ病院が多いです。
なので、反対のチームの患者さんのことはよくわからないという看護師が多いし、それが普通です。
患者さんからも
![患者](https://pita-life.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_6440-150x150.jpeg)
「あんな看護師さんいたんだねぇ」
なんて言われることもありますが、
看護師は自分のチームじゃない患者さんのところへは、
あまり行く機会がないのでそう思われても全く不思議ではないんです。
その分ナースエイドはA・Bの患者さん関係なく、関わります。
なので、患者さんにも顔を覚えてもらいやすく、世間話をする事も多いので、
患者さんは看護師よりもナースエイドの方が色々と話しやすいと言ってくれる事もあります。
18.記録と報告
病院は24時間稼働しているので、1日にスタッフが何回か入れ替わります。
自分の勤務時間内では、
・患者の状態はどうだったか
・いつもと変わったことはあったか
・入退院はどれくらいいたか?
などをこれから勤務するスタッフに申し送ることが重要です。
職場によっては、ナースエイドが電子カルテに食事量や排泄の有無などを記録する所もあります。
19.緊急時の対応
心肺蘇生法(CPR)や緊急状態での対応は知っておかなければなりません。
時々病院内で
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コードブルー。コードブルー。
医師、看護師は直ちに手術室に来てください。
という放送が入る場合があります。
「ドラマの世界じゃん!」と思われるかもしれないですが、
コードブルーは実際に病院で働いていて、何度か耳にしました。
結構よくあります。
これは、命に関わる緊急事態が発生したということなんですよね。
実際、こんな緊急時にナースエイドができることってほとんどないし、
呼ばれるのは看護師や医師がほとんどです。
ですが、もし目の前で患者さんが倒れた場合、
AEDの使い方や、正しい心臓マッサージの方法が知っていれば、
医師や看護師が到着するその数分で助けられる命も病院内ではあるんです。
AEDや心臓マッサージの方法はナースエイドとして就職すれば研修があると思います。
研修で学んだことは忘れないように、普段から緊急時の対応について復習しておくといいです。
20.プロフェッショナリズム
ナースエイドはよく「縁の下の力持ち」と言われます。
正直、看護師や他の医療職より目立たないかもしれません。
でも、実際に病院に通院したり入院してみると、ナースエイドという存在は、
患者さんにとって大きいです。
「入院して初めてナースエイド(看護助手)という職業があることを知ったわ!」
と言われることはよくありました。
「そして、こんなにも毎日忙しく大変で、患者に身近な存在なんですね」
とも。
そうです、ナースエイドは立派な医療チームの一員なんです。
だからこその倫理や責任感が問われる職種でもあります。
ナースエイドにとって、これらの基礎知識は日々の業務を行っていく上での大切な知識です。
ぜひ、これからナースエイドとして働いてみたい方や
現在 働いているナースエイドの役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!